2020年8月31日現在。
新型コロナウイルスに感染したヒトは、24,854,140名。
この感染が原因で亡くなったヒトは、838,924名。
パンデミックは収まることを知らない。
1日でも早くワクチンが開発されるとともに、COVID-19の疫学が完全に解明され、有効な防疫対策が確立していくことを願うばかりである。
前述のような背景の中、王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)は、英国に住む人々のために大学や政府と連携して研究をすすめるUK Research and Innovation (UKRI) から、20万ポンド(約2760万円)相当の助成金を受け取った。その理由は、「コロナウイルス」に対する犬猫の感受性を遺伝子学的に解析して、最終的に、新型コロナウイルスに高い感受性を示すヒトの遺伝学的背景を探るプロジェクトを進めるためだ。
ここで言う「コロナウイルス」とは、犬呼吸器コロナウイルス(Canine Respiratory Coronavirus、CRCoV)および猫伝染性腹膜炎(Feline Infectious Peritonitis、FIP)と起こすウイルスのことである。そして、この2つのウイルスと犬猫の感受性、新型コロナウイルスとヒトの感受性には、何らかの類似点があるという仮説が、プロジェクトの原動力になっている。
Mapping Animal Susceptibility to Coronavirus: Outcomes and Transcriptomics (MASCOT)。
本プロジェクトは、こう名付けられた。
日本語で表現すれば、マスコットプロジェクトと言えるだろうか。
果たして、このMASCOTは、世界を混乱に陥れるパンデミックを終息させるキッカケとなるか。
今後の動向に注視したい。
参考ページ: