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世界を混乱させるコロナ禍で変化したペットオーナーの購買行動

投稿者:武井 昭紘

世界各地にて新型コロナウイルスに感染したヒトは、16,341,920名。
この感染が原因となって亡くなったヒトは、650,805名。
7月末に入り、日本でも感染者が増加しているのを見るにつけ、第2波の脅威が迫っているのを肌で感じる。依然として、同ウイルスの勢いは衰えることを知らず、東京都は、不要不急の外出を控えるようにと都民に再び呼び掛ける事態に陥っている。つまり、まだまだ、人々の移動には、「見えない」ブレーキが掛かっているということなのだろう。

そして、このようなブレーキは、海外の小動物臨床にも影響を与えているようなのだ。

 

なお、アメリカ獣医師会が獣医師を対象に実施した調査によると、ペットオーナーと動物病院の関わりが以下のように変容してきているとのことである。

◆コロナ禍で変容したペットオーナーの購買行動◆
・回答者(獣医師)の75%が、ペットオーナーがフードや医薬品の購入をオンラインに切り替えたと報告した
・オンラインでの購買活動をしているペットオーナーの73%は、コロナ禍以前に開設されたホームドクターのプラットフォームを利用している
・4%は、コロナ禍をキッカケに開設されたホームドクターのプラットフォームを利用している
・23%は、Amazonなどの小売業者のプラットフォームを利用している

 

上記のことから、世界を混乱へと陥れるコロナ禍にて、ペットオーナーの購買行動は、ヒトとヒトの接触を避けるかの如く、オンラインへと移行していることが窺える。また、数割のオーナーは小売業者に依存し、動物病院からも離れているのだ。果たして、この流れは、いつまで続くのか。そして、動物病院を離れたオーナーは、どのような獣医療サービスをオンラインで展開すると、ホームドクターの元へ戻ってくるのか。今後の調査・研究の進展に注視していきたい。

本調査では、2000人の獣医師(動物病院のオーナー)に聞き取りを行っているとのことです。

 

参考ページ:

https://www.avma.org/javma-news/2020-07-15/pet-owners-switch-online-buying-during-pandemic


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