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My Dog’s Epilepsy~犬の「てんかん」の管理と研究をサポートする無料アプリ~

投稿者:武井 昭紘

犬の「てんかん」は、ある一定の間隔で発作が起きて、その間隔が短くなるように症状が繰り返されることで徐々に悪化していく神経系疾患で、基礎疾患に対する対応と抗てんかん薬の服用によって治療される病気である。故に、診断および治療効果判定を行う上で、発作の有無をモニタリングする必要があるのだが、その発作のタイミングは、動物病院を来院している時ではなく、自宅で療養している時の方が圧倒的に多いのが現状なのだ。つまり、当該疾患の経過観察と高い精度の管理(治療)、そして、獣医学的に「てんかん」を更に深く理解していくためには、オーナーの協力が不可欠だと言って過言ではないのである。

そこで、タフツ大学は、罹患犬を飼育するオーナーに向けた「My Dog’s Epilepsy」というアプリをリリースした。なお、同アプリは、動物病院に行く日および抗てんかん薬の投与の時間をリマインダーで通知で受け取れるとともに、発作の様子を撮影した動画をアップロードできるシステムを搭載しているという。

アプリを開発した専門家は述べる。
『収集された動画を解析して、発作の分類と治療ガイドラインの見直しを図る』と。

 

果たして、My Dog’s Epilepsyは、犬の「てんかん」に纏わる獣医学を刷新する程の威力を発揮するか。今後の活躍に期待し、多くの罹患犬が幸せなペットライフを過ごせる未来が訪れることを願っている。

アプリの開発のため、タフツ大学は、10000ドル(約107万円)の助成金を出したとのことです。

 

参考ページ:

https://now.tufts.edu/articles/getting-handle-canine-epilepsy


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