アメリカの大統領が問題視をするとともに、言論によって直接的な批判をし、物議を巻き起こすほどに繰り返されるカリフォルニアの大火災では、ヒトのみならず、ペットを含むあらゆる動物も甚大な被害を受けており、現在もなお、善意ある獣医療が提供されている。しかし、火災が何度となく発生し、長引く(延焼する)ことが続いてしまえば、物質の不足、二次災害、傷が未だ癒えない動物の度重なる受傷などが、絶え間のない懸念材料として伸し掛かってくるのも事実で、特に、熱傷に次ぐ熱傷は、生命維持にとって大きな障壁となってしまう。
そのような背景の中、カリフォルニア大学およびVCAグループは、二度の熱傷を5日で再生させる新しい治療法を発表した。なお、同大学らによると、魚類に属するティラピアの皮膚を患部に当てがうことによって、効率良くコラーゲンが熱傷を負った患部に送達するとのことで、特許出願までも終えている。
上記のことから、ティラピア・スキン療法は、災害現場の窮地を救う原動力となることに加えて、世界各地の一次診療における熱傷の治療にも応用し得る医療技術として発展を遂げることも期待できるのてばないだろうか。
参考ページ:
https://www.ucdavis.edu/news/dogs-cats-rescued-california-camp-fire-heal-fish-skins/