凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田)と株式会社寿技研(本社:埼玉県八潮市)は植物性食品原料を使った、手術練習用の新しい模擬臓器を共同開発した。
柔軟性、強度、感触肝臓が本物の臓器に近く、主要臓器や病態などを再現することができる。手術に使う電気メスや超音波メスなどにも対応できるため、実践さながらの練習ができる。食品原料のため常温で保存ができ、廃棄も容易だという。
記事によると一般的な練習用では動物の皮膚や臓器、シリコン樹脂が使われるが、動物の皮膚や臓器は動物保護意識の高まりから使用が難しくなっているほか、動物特有の臭気や廃棄処理の煩わしさが課題になっていたという。
価格は再現する臓器の形状・病態などによって異なる。両社は大学や医療機器メーカー向けに今月中旬に販売を開始し、2020年に年間約5億円の売り上げを目指す。
<12/10(日) 17:14配信 ニュースイッチ>