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クマ増え20年ぶり狩猟解禁へ 兵庫県が方針

投稿者:AsaT

兵庫県は、絶滅の危険性があるとして狩猟を前面禁止にしていた、ツキノワグマの狩猟を今冬に20年ぶりに解禁する。ツキノワグマの生息個体数が増え、集落で姿を目にすることが増えてきたことを受け、解禁措置を行なう。

有識者らによる県環境審議会鳥獣部会が9日に行なわれ、県の方針が認められた。狩猟は、11月15日から1ヶ月の期限付きで、狩猟者1人につき1匹のみとする制限を設ける。

1992年にツキノワグマの生息個体数の減少から、県の要請を受けて県猟友会は狩猟を自粛。96年には、県内の数が100頭を下回ったとして、県が全面禁止としていた。

県森林動物研究センター(丹波市)によると、狩猟禁止後には保護活動が功を奏し、生息個体数が徐々に増加。05年以降は、毎年平均約2割ずつ増えていると推定され、15年には推定生息数が約940頭となった。

しかし、ここ20年間の狩猟データーがなく、どれだけ捕獲可能か見込みが立っていないため、狩猟頭数の制限や期間などを設定し、限定的に狩猟を認める方針となる。

環境省によると、絶滅したとされる九州を含め、22都府県でツキノワグマの狩猟が禁止されている。県鳥獣対策課は「捕獲されすぎると、再び絶滅の危険性が高まる可能性もある。解禁後の実際の捕獲頭数を見て、来年度以降の方針に生かしたい」としている。


参照元リンク

<神戸新聞NEXT 8月10日(水)7時30分配信>

山裾に現れたツキノワグマ=2013年5月、豊岡市内

山裾に現れたツキノワグマ=2013年5月、豊岡市内

神戸新聞NEXT

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