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子猫ではない成猫が「手をこねる」理由に関するオンライン記事

投稿者:武井 昭紘

ビスケット作り。

アメリカでは、猫が「手をこねる」動作がビスケットを作る過程に似ていることから、そう呼ばれることがある。そして、彼らがビスケット作りをする理由は、子猫の時に母猫の乳房を刺激して母乳を飲む際の仕草が成猫になっても残ったからだと言われていることが多い。しかし、9月初旬、アメリカ獣医師会がこれに異を唱えるオンライン記事をツイッターで紹介した。それは、オクラホマ州立大学の動物行動学者の見解を記すものであった。

 

記事によると、成猫がビスケット作りをする場面に注目する必要があるという。何か柔らかいものを「こねる」対象にして、その傍らにはヒトや同居するペットが寄り添っている。または、ヒトやペットが「こねる」対象になる。かつて子猫の時代は母親に向けられていた「こねる」動作は、ヒトやペットに向けられているというのだ。また、そこには愛情・希望が込められていると述べる。話かけて欲しい。撫でて欲しい。「こねる」ことでコミュニケーションを取りたい。ビスケット作りは絆を築くための社会的な行動だと主張する。彼らが好意を持って接してくる証だと。

 

読者の皆様が飼っている猫(成猫)は、ビスケットを作るだろうか。もし、作るのならば、きっと仲良くなりたいというアピールしているのだろう。ならば、どうか、それに応えて欲しい。深い愛情で彼らに接して頂きたい。

成猫のビスケット作りは、幼若な頃の性質を残して性成熟する現象、いわゆるネオテニーだとのことです。

 

参考ページ:

https://www.scientificamerican.com/article/why-do-cats-knead-like-theyre-making-biscuits/


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