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鹿児島 南九州畜産獣医学拠点 来春供用開始

投稿者:AsaT

畜産が盛んな鹿児島県曽於市は、7年前に閉校した財部高校の跡地を活用して、南九州畜産獣医学拠点の施設整備が進められている。

記事によると、南九州畜産獣医学拠点は、未来の獣医師たちが牛や馬に実際に触れて学ぶことができる施設で、曽於市と鹿児島大学が共同で整備を進めている。 整備の背景には市と大学、それぞれのねらいがあったという。

曽於市企画政策課・南九州畜産獣医学拠点整備推進室・片平勇作室長 「人の流れをつくることで、地域の活性化を図りたい、もうひとつは、曽於市、南九州一帯の基幹産業である畜産業の人材育成を図りたい。そうすることで、産業全体の活性化を図りたい。この2点です」 曽於市はまちのにぎわいを取り戻すとともに、基幹産業を盛り上げるためにと話す。

鹿児島大学宮本篤教授 「産業動物の実習ができるそれだけ広大な土地を探してました」「産業動物の獣医師が不足している。」と話す。鹿児島大学は、牛やニワトリなどの「産業動物」の実習先不足の解消です。 さらに実習を通して産業動物にたくさん触れることで、産業動物の獣医師を目指す学生が増えることも期待される。

そんな両者の課題を解決しようと整備が進む「南九州畜産獣医学拠点」には最先端の施設が導入されている。次世代閉鎖型牛舎では、壁に囲まれていて、ファンを回すことにより病気を持った蚊やあぶとかハエとか、そういった虫が牛に寄りつかないようにファンを回し続ける。

かつての校庭跡地に整備された牛舎は、センサーで気温や湿度などを管理し動物福祉、すなわち、動物がいかに快適に過ごせるかに配慮される。 動物福祉に配慮して育てられた牛は、価値が高くなるのが世界的なトレンド。 いずれはここで育てた牛をブランド化することも見据えている。

かつての体育館では、 広々とした馬場に生まれ変わっていました。 厩舎では馬20頭を飼育する予定で、将来的には地元の人たちが乗馬を楽しめるようにしたい考え。 また校舎には、鹿児島大学とネットで結び、同じ講義が受けられる講義室のほか、地元の人たちが運営するカフェも入居予定。 さらに5部屋あるレンタルオフィスは、すでに2つの企業から入居の応募があった。この日は施設完成を前に住民内覧会も行われていた。

総事業費はおよそ28億円。 最先端で魅力あふれる施設になりそうだ。曽於市片平さん 「成果が出るのは10年後、20年後かもしれないんですがそこを目指して取り組んでいるところです」 完成後は全国の獣医学系の学生もこの施設を利用する予定で、すでに全国の5つの大学が手を上げている。

鹿児島大学宮本教授 「(施設は)鹿児島からも宮崎からもちょうど真ん中の地の利で、JRが財部駅に止まるのが最大のメリットです。鹿児島空港、宮崎空港どちらも使える」 南九州畜産獣医学拠点のオープンは来年4月の予定。

「牛や豚などを診る産業動物医はかなり手不足が深刻化していて、学生達はどうしても犬や猫などの獣医師になりがちだそうです。 また曽於市によりますと、年間約500人の学生が全国からやってきて泊まり込みで実習を行うと見込んでいるそうです。


https://www.fnn.jp/articles/-/587051

<2023/09/15 FNNプライムオンライン>

鹿児島 南九州畜産獣医学拠点 来春供用開始(写真と記事は関係ありません)

 

 

 

 

 


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