コロナの影響で客足が遠のいた出西窯(島根県出雲市斐川町出西)では、新たな販売方法や新商品の開発が行われ、美しさと実用性を兼ね備えた猫用の食器「キャットボウル」が人気を集めています。
記事によると、猫用の「キャットボウル」を考案したのは、同窯役員で陶工の中鉢耕助さん(41)。10年以上一緒にすごした1匹の猫が晩年、水を飲むのにも苦労している姿を見ながら、何もしてあげることができなかった悔しさがきっかけになりました。
中鉢さんは年をとった猫でも体に負担をかけず餌を食べることができるよう、2年間試作を重ねました。猫の健康に配慮し、一般的な器よりも高さにこだわったそう。
窯自体が新型コロナの影響で客足が遠のき、売り上げは前の年に比べ6割減少しており、新たな活路として、「キャットボウル」のオンライン販売とSNSでの本格的な情報発信を始めました。150個が、わずか1時間で売り切れてしまうこともあるそうです。
「人であれ、それこそ猫であれ、使って心地よいと感じ、そして役に立ち、寄り添うもの。そういったものをこれからも作っていきたいと思いますね」。
<2021/07/02 NHK NEWSWEB>
https://mainichi.jp/articles/20210329/k00/00m/040/137000c
<2021/03/29 毎日新聞>