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飼い犬がアレルギー発症? 検査拡大の理由とは。

投稿者:AsaT

「猫アレルギーだけど猫が好き」「動物の毛にアレルギーがあって…。」そんな会話を耳にすることがある。私たち人が示す動物へのアレルギー反応だ。しかし、最近では動物自身がアレルギーを持っていることも少なくない。

記事によると、ペットのアレルギー研究が進んでいるのは犬に関するアレルギーで、約7割がアトピー性皮膚炎、約2割が食物アレルギー、残り1割がノミアレルギー性皮膚炎で、ペットへの検査として「動物アレルギー検査」を導入する動物病院が増えているという。

犬のアレルギー増加の理由として、犬が人と一緒に暮らす生活が定着しており、犬と過ごす時間が増えたため、以前よりも人がペットの皮膚炎などに気づく確率が高くなったそうだ。

また、人気犬種の偏りにより、父犬と母犬がアトピー素因を持っていると、どちらか一方だけでは強くない素因も、両親が持っていると子供にアレルギーが出ることがある。複数の要因が重なり、動物のアレルギーが増えており、動物病院では全国的にアレルギー検査をする所が増えているのだという。

動物アレルギー検査は、2007年に理研ベンチャーとして設立された会社が検査方法を確立。犬の血清中のアレルゲン濃度を定量測定できる検査や、アレルゲンに接したときのリンパ球の反応を測定できる検査開発に世界で初めて成功。

現在では国内の約6000の動物病院が同社提供の検査を診断に使用し、検査件数は年間約3万件を超えるそうだ。

実際、空前のペットブームといわれる昨今、ペットを家族化する傾向は年々顕著になり、「人にできることはペットにもしてあげたい」と考える飼い主は増えているだけに、今後も検査の需要は高まりそうだ。


参照元リンク

<2018年01月23日 日経トレンディネット>

動物アレルギー検査では動物病院で採取した犬の血液や血清などを送ってもらい解析している

動物アレルギー検査では動物病院で採取した犬の血液や血清などを送ってもらい解析している

 

 

 

 


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