多頭飼育や季節などを要因として、膀胱炎を発症する猫は珍しくない。また、FLTTDが重症化すると、炎症産物や結石が尿路に詰まり、腎機能に支障をきたすような泌尿器のトラブルを起こすこともある。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要であるが、猫の「膀胱炎を見つけやすい」ペット用品が充分に流通しているとは言えない。
そこで、アメリカに拠点を置くPrettyLitter社は、猫の尿に生じた異常を色で表示する猫砂を製品化した。同製品は、猫の排尿に対して、以下のような色調変化を呈する特徴がある(参考ページをご参照下さい)。
◆尿の性状と猫砂の色◆
・赤色:血尿
・青色:アルカリ尿
・緑色:酸性尿
・オレンジ色:ビリルビン尿
今後、日本でも、単純明快な「色による健康管理」ができる猫砂がリリースされて、重症化したFLUTDが1例でも減少することに期待したい。
参考ページ: