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動物病院における麻酔管理データを記憶する大容量アプリケーション

投稿者:武井 昭紘

小動物臨床では、人医療と同様に、外科適応症例(MRI・CT検査なども左に同じ)に麻酔を施すことが、診療の一部となっている。加えて、その際に、麻酔中の動物の状態を麻酔記録として残しておくことが望ましいのだが、診療簿(カルテ記載内容)以上に膨大なデータとなることも少なくない。しかし、前述のような麻酔に関する情報を紙または電子カルテに保存しておくことは、業務を煩雑して、診療の効率化を妨げる可能性がある(紙媒体の紛失・焼失、電子カルテの検索機能の低い利便性、停電や災害でのハードディスク内のデータ消失など)。

そこで、上記の問題点を解消するために、数1000件に及ぶ麻酔管理データを記憶するアプリケーションであるVetnappがリリースされている。同アプリは、心拍数, 呼吸数, 血圧などバイタルサインから麻酔モニタリングの項目(SpO2、EtCO2、血液ガス、ベンチレーション)までを登録することが可能となっている。さらに、将来的には、麻酔後(手術後)の死亡率などを算出する機能を追加して、Vetnappが臨床研究(症例報告にも利用できるかも知れない)に応用ができるようにバージョンアップをするとのことである。

今後、動物病院で扱われている、経理(固定費・変動費)、顧客データ(来院件数、動物種、診療圏など)を含めた様々な数値が、Vetnappのように「アプリで管理」できるようになれば、簡素化されたシステム上におけるスムーズ かつ スマートな診療業務が実現するのではないだろうか。

アプリに保存されているデータは、ヒト、場所(動物病院)、機器(特定のパソコン)などに依存していないため、移転や事業継承での利便性も期待できると思います。

アプリに保存されているデータは、ヒト、場所(動物病院)、機器(特定のパソコン)などに依存していないため、移転や事業継承での利便性も期待できると思います。

 

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