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犬の認知機能不全と彼らの体格、顔の形状、品種との関連性を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

体型歩行速度聴覚睡眠。犬の認知機能不全(canine cognitive dysfunction、CCD)の発症リスクは、様々な要因によって変動している。そこで、疑問が浮かぶ。犬は超小型~超大型と、実に多岐に渡る品種で構成されている。ならば、彼らの体格、骨格、品種はCCDの発症リスクと関連しているのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、ハンガリーの大学らは、体格、顔の形状、品種に着目して犬16000匹以上のデータ(オーナーにアンケートを依頼して取得)を解析し、彼らの寿命およびCCDとの関連性を調べる研究を行った。なお、同研究では、年齢が不詳の個体および生後10ヶ月未満の子犬は除外されている。すると、57ヶ国(主要な国はハンガリー約37%、ブラジル約25%、ドイツ約18%)からデータが集積され、以下に示す事項が明らかになったという。

◆犬の特徴と寿命・CCDとの関連性◆
・活動性の低下は10.5歳から始まった
・小型犬に比べて体重30kg以上の犬では2~3歳早く兆候が現れた
・しかし小型犬に比べて進行は緩やかであった
・年齢層の最高位において大型犬のCCD発症リスクは低かった
・年齢層の最高位において小型犬、長頭種、純血種のCCD発症リスクは高かった

 

上記のことから、犬の体格、骨格、品種はCCDと何らかの関連性を有していることが窺える。よって、今後、発症リスクを高くするファクター、低くするファクターを手掛かりにしてCCDの発症メカニズムが解明され、治療法や予防法が確立されることを期待している。

本研究では、オーナーが愛犬を高齢とみなす割合は犬が6歳を過ぎてから増加し始めることも分かっております。

 

参考ページ:

https://link.springer.com/article/10.1007/s11357-023-00945-9


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