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オーナーの頭を舐めた猫に迫る中毒のリスクに警鐘を鳴らすAnimal Poison Control Center

投稿者:武井 昭紘

アメリカはラスベガス。

カジノや煌びやかな街並みのイメージが強い都市で猫を飼っているオーナーに心配事が浮上した。猫がオーナーの頭を舐めたのだ。無論、それだけなら珍しくない光景かも知れない。しかし、オーナーは不安になる。中毒を起こすのではと。彼は、ペットの中毒に纏わる情報を扱うAnimal Poison Control Centerのヘルプラインに相談をした。頭にミノキシジルを含む発毛剤を塗ったこと。そして、塗ってから15~20分は経過したとはいえ、猫が頭を舐めたことを。同センターは、猫を動物病院に連れて行くことを薦めた。

 

時間的に催吐処置でミノキシジルを吐かせることは厳しいと判断された。そこで、予想される中毒症状、嘔吐に備えて制吐剤が投与される。また、ミノキシジルを吸着するべく活性炭も使用された。静脈輸液に加えて、心拍数、血圧、呼吸器系のモニタリングをしながらの入院に1日を要した。幸い、大事には至らず、無事退院となった。

 

この事例を受け、同センターは訴える。

ミノキシジルによる中毒が重症である場合、摂取から45分~数時間以内に食欲不振、嘔吐、嗜眠、呼吸困難、肺水腫、胸水、低血圧、チアノーゼを起こして、死に至ることもあると。読者の皆様のプライベートに踏み入るつもりはないが、発毛剤(ミノキシジル)が日常生活の中にあるならば気を付けて欲しい。それは、猫に毒性を示す物質だからだ。現時点でお心当たりのある方は、発毛剤の管理を徹底して頂けると有難い。

犬のミノキシジル中毒では元気消失、嘔吐、不整脈、心拍数の上昇、低血圧が起きるとのことです。

 

参考ページ:

https://www.petpoisonhelpline.com/toxintails/hair-loss-drug-can-be-deadly-to-pets/


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