ニュース

里親を見付けるべくイギリスへ輸入された犬が抱える問題を調べる研究

投稿者:武井 昭紘

保護された犬の里親を見付ける。ヨーロッパでは、そのために国境を越える時がある。日本では余り思い付かない手であろうが、彼らの幸せを考えたら、それは必然なのかも知れない。しかし、問題がない訳ではない。ヨーロッパ各国で予防医療や断尾・断耳に対する見解が異なっているのである。特にイギリスは、この点に懸念を抱いている。同国に輸入されてくる犬たちの福祉は守られているのかと。だが、残念ながら、その詳細を調べた研究は無い。現状、何も分からないのだ。

そこで、リバプール大学は、イギリス国内で働く獣医師に協力を仰ぎ、輸入される保護犬、そして同じく輸入される子犬の健康、福祉、行動に関する問題を明らかにするオンラインアンケートを実施している。なお、参加不参加は任意で、回答は匿名性を保ち、教育や研究に利用できる形で解析されるとのことである。

果たして、イギリスに輸入される犬たちが抱える問題とは。また、その問題を獣医学的に解決、ないしはサポートする方法とは。本アンケートが異国からイギリスに輸入された犬に明るい光を齎すか注視したい。

調査結果はオープンアクセス形式の一般誌や科学誌に掲載できるように纏められるとのことです。

 

参考ページ:

https://livpsych.eu.qualtrics.com/jfe/form/SV_eRrnR1v7HpylnlY


コメントする