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イギリス獣医師会が提供するウクライナの獣医師に対する支援

投稿者:武井 昭紘

両国に隣接するベラルーシをも巻き込んで、ウクライナとロシアの関係が緊迫している。ロシアの軍事行動を一方的に受けているウクライナの国民は、難民として他国へ移ることになったとしても、1日も早く平穏な暮らしが訪れることを切に願っているだろう。それは無論、小動物臨床に携わる同国の獣医師にも言えることである。

そこで、イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)は、英国に定住したいと考えているウクライナの獣医師に、同会の会員資格を無料で与える決定を行った。また、難民を支援したい動物医療関係者に、『赤十字社、ユニセフ、セーブ・ザ・チルドレンなどを通じて寄付しよう』と呼び掛ける。

停戦交渉をするものの、両国の思惑に大きな差があるウクライナとロシア。ロシアが世界から経済的な制裁を与えられているとはいえ、それでもなお紛争の終結は見えず、明日明後日の状況も不透明である。ウクライナの国民にも、最前線に居るロシア軍の兵隊にも死傷者が出ている今、動物への被害も予想される。果たして、ウクライナの獣医師は何を想っているのか。獣医師を含めたヒトおよび動物が平和な生活を送れるように、各国・各業界が協力して対応を協議し続けることを期待している。

現在、ルーマニア、ポーランド、ハンガリーの当局は、ウクライナの難民が連れているペットの移動に対する規制を緩和しているとのことです。

 

参考ページ:

www.vettimes.co.uk/news/bva-offers-free-membership-to-ukraine-vets-seeking-to-settle-in-uk/


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