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カリフォルニアで発生したM7.1の地震に対する大規模動物病院グループの対応

投稿者:武井 昭紘

7月4日、M6.4。
7月5日、M7.1。
余震は1000回を超える。

 

ロサンゼルスに程近いカリフォルニア州南部に位置するリッジクレストで大きな地震が発生した。なお、過去20年間の中で最大規模と言われるこの地震によって、地割れ、火災、停電が起きたとのことであるが、7月8日現在において、死傷者の報告は上がっていないということは、不幸中の幸いだ。しかし、それであっても、日本における震災の経験を鑑みれば、住民と家庭で飼育されているペットたちの生活に少なからず支障が出ていることは想像に難くないと思う。

ここに、アメリカ、カナダ、ブラジルに950以上もの診療施設を展開しているVCAグループという動物病院が救済の手を差し伸べた。具体的には、カリフォルニア南部の動物病院をペットの緊急避難場所として無償提供(Free Boarding)し、同グループが抱える4700人を超える獣医師、600名以上の認定医(救急医療、心臓病学、腫瘍学、外科学)が協力して、獣医療サービスを提供するというのだ。

 

『ペットを私たちに預けて、被災後の生活に集中して欲しい』

VCAグループは、このように述べている。

上記のことに加えて、地震、台風、河川の氾濫(記録的な豪雨)など、様々な危機が降り懸かる本国の現状を念頭に置くと、日本の動物医療業界にも、VCAグループが取り組むFree Boardingという概念が広まり、しっかりと定着して、何処に居ても安心してペットが飼育できる社会が実現することを願うばかりである。

VCAグループは、カリフォルニアの大火災でも同様の対応を取っており、被災地の皆様とそのペットにとって、同院は非常に有難く心強い存在になっているのだと思います。

 

参考ページ:

https://www.businesswire.com/news/home/20190707005046/en/VCA-Animal-Hospitals-Offers-Free-Boarding-Pets


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