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「てんかん」に罹患した猫の行動学的変化を解析するための研究がスタート

投稿者:武井 昭紘

小児を含むヒトの「てんかん」では、発作が起きる前に本人が認識できるレベルの感覚・感情の変化が生じると言われており、それは、前兆という意味を表す「aura」とも呼ばれている。また、ロンドンに位置する王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)によると、犬の「てんかん」でも、auraにも似た、不安、多動、学習・記憶障害などの前兆が認められるとのことである。しかし、犬と同じく、ヒトと密接に関わり共に生活する猫では、その詳細は不明なままとなっている。

そこで、RVCは、猫の「てんかん」における前兆に関する研究を進めるためのファーストステップとして、臨床上健康な猫および特発性てんかんに罹患した猫を対象に、オンラインアンケートの形式による調査を開始すると発表した。なお、同調査は、20分程で終了するボリュームであり、主に、愛猫の行動学的変化を訊ねる内容で構成されているとのことである。

上記のことから、今回紹介した調査が、てんかん発作で苦しんでいる猫の変化に逸早く気が付き、症状の発現を未然に喰い止める手法の開発・確立へと繋がることを期待している。

本調査のデータを基にして、「てんかん」を有する猫における前兆を察知するウェアラブルデバイスの開発も行われれば、自宅でのモニタリングが非常に楽になるのではないでしょうか。

 

参考ページ:

https://www.surveymonkey.co.uk/r/catepilepsybehaviour


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