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医療廃棄物を一般の産業廃棄物に変換するコンパクトな変換器

投稿者:武井 昭紘

業務の性質上、人および獣医療の診療施設では、大小の規模を問わず、医療廃棄物が発生することが避けられない。また、原則、この医療廃棄物には、血液や排泄物などの感染性があるかも知れない成分を含むため、一般の産業廃棄物と異なる処分方法を施すことが義務付けされている。故に、事業者の経費負担も、環境への影響力も大きく、過剰な医療廃棄物の排出を抑制することは、経済学的および社会的な課題点として捉え、解決を試みることが重要である。

そこで、マサチューセッツ州に拠点を置き、廃棄物処理技術を用いてビジネス展開をしているMedical Innovations社は、医療廃棄物を一般の産業廃棄物に変換するMedical Waste Machineをリリースしている。なお、同製品は、動物病院に広く普及している滅菌器くらいのサイズで、重量7kg弱とコンパクトな設計となっており、医療廃棄物のカプセル化(滅菌処理とともに容積を75%減らす)を行うシステムを搭載している。

上記をモデルとして、①医療廃棄物の感染性除去、②ゴミの体積の圧縮、③リサイクルを実現できるような製品が、世界各地で数多く流通していくことを願っている。

医療産業廃棄物を減らす技術は、医療関係者に限らず、未来を担う子供たちのための環境保全としても必要なのではないでしょうか。

 

参考ページ:

http://www.medicalinnovationsinc.com/sharps.html


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