アメリカン・ピット・ブル・テリア（ピットブル）は、アメリカで闘犬用に飼育されていたアメリカン・スタッフォードシャー・テリアとブルドックなどを交配して誕生したとされており、①大動物に力負けしない筋力と②狼・熊に立ち向かう勇敢さが大きな特徴で、闘犬（非合法を含む）にも参加していた歴史を有する品種である。故に、ヒトにも襲いかかり致命傷を負わせるほどに攻撃的な行動を起こす個体がいることも事実で、メディアにてピットブルの危険性が報道されることも珍しくないため、当該犬種は、動物病院側が診察を拒否したり、飼いきれなくなった結果でシェルターに収容（最終的に安楽死）されたりといった悲しい一面も待っている。
しかし、一方で、全ての個体が上記に当て嵌まる訳でなく、世界各地にはピットブルの魅力を存分に味わっているオーナーも多く存在しており、彼らは、ギャップ（二面性）とも思える可愛らしい姿を広く一般に知ってもらうための情報発信をしている。なお、この活動を覗いてみると、毎年10月末にハッシュタグ#pitbullawarenessdayとともに、「元気な」、「人なつっこい」、「油断した」など色彩豊かなピットブルの様子がSNS上に投稿されていることが分かる。
以上のことより、「ビットブル＝恐い・攻撃的」と一括りにせず、個々体それぞれの持ち味や性格と向き合った接し方が適切であると思われ、多角的に捉えたピットブルという犬種に関する啓蒙活動を関連団体が積極的に行うことが望ましいのではないだろうか。また、獣医療業界でも、「診察ができるピットブル」を定義付けして、診察拒否を可能な限り減らし、対応を改めていく努力も重要なことだと考えられる。
個人的には、爆笑しているかのように見える「笑顔のピットブル」の画像が好きです。
参考ページ：
#pitbullawarenessday
