「昆虫食」は家畜よりも飼育面の環境負荷が低く、栄養価の高さなどから注目を集めています。地球温暖化や人口問題から懸念される食糧不足への新しい栄養食としても、色々な企業が実用化に取り組んでいます。こうした昆虫食がペットフードとしても発売されました。
記事によると、スイス食品大手ネスレ(Nestle)は5日、ペットフードブランド「ピュリナ(Purina)」から、昆虫をたんぱく源とした新商品を発売すると発表。
新商品ラインでは地球資源をより有効に活用するため、昆虫や植物を原料とする代替たんぱく質を使用し、ピュリナの獣医師と栄養士が、鶏肉・豚レバー・雑穀を用いたレシピと、昆虫たんぱく質・鶏肉・ソラマメを用いたレシピの2種類を開発したそうです。
使用する昆虫は既に欧州で動物用飼料の原料とされているアメリカミズアブの幼虫で、昆虫入りフードに対するペットの反応については、後日ピュリナが消費者から寄せられる意見を調査するとしています。
今後、日本のペットフードメーカーでもラインナップとして昆虫をたんぱく源とした商品が発売されるかもしれません。
「たんぱく源を多様化することで地球上の貴重な資源に配慮しつつ、従来の犬猫用フードに代わる完全栄養商品」を提供するものだと説明した。
<2020/11/09 AFP BBNews>