静岡県富士宮市では環太平洋連携協定(TPP)を見据えた、酪農の大型プロジェクトが進んでいる。
富士開拓農協など4団体が6月に新会社を設立しました。富士宮市に念願の生乳の加工処理プラントを建設し、「日本一の学校給食用牛乳の提供」を目標にしている。乳質管理には徹底的にこだわり、協力する農家には食品衛生管理の国際基準HACCP(ハサップ)等の取得も促している。
県内の生乳生産量の約50%を占める富士宮市は牛乳の全国需要を広めたい考え。しかし、参院選でも争点となっているTPPの行き先は不透明で、危機感が募っています。
「国内の農畜産業は転機を迎え、攻めの姿勢が必要不可欠。政府には、酪農業の6次産業化に向けたチャレンジをしっかりと支援してほしい」と、新会社の佐野将史社長(56)=佐野牧場代表=は話す。
<@S[アットエス] by 静岡新聞 7月7日(木)17時40分配信>