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沖縄県内で初のマダニ感染症を確認 森や草地に入る際は対策を

投稿者:AsaT

沖縄県健康長寿課は10日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に中部保健所管内に住む60代男性が感染したと発表した。沖縄で確認されたのは初めてとなる。

国内では2013年に初めて確認され、西日本を中心に203人が感染。感染者のうち48人が死亡している。感染した男性には県外への旅行歴はなく、本島で感染したとみられている。

男性は7月27日に発熱や全身の倦怠感から医療機関を受診し、その日は帰宅したものの、2日後には左太もも付け根の腫れ、両太ももの筋肉痛、体幹の赤みなどの症状などが確認され、緊急搬送された。県衛生環境研究所や国立感染症研究所の検査により、SFTSの病原体遺伝子が検出されたという。

今現在、男性は回復に向かっており、近々退院の予定で、沖縄県健康長寿課はマダニへの感染対策の徹底を呼び掛けを行なっている。

マダニはペットを飼っている人にとっては怖い存在。犬の散歩時や飼い猫が外から持ち込むこともあり、人にもペットにも感染症を引き起こす可能性があります。動物病院からも予防対策について飼い主に伝える機会があると心強いでしょう。

SFTSは09年ごろから中国で報告され、マダニに刺されることのほか、患者の血液や体液との接触で感染。食欲低下や意識障害などの症状が現れることもある。同課は、潜伏期間とされる6~14日後に発熱などの症状が出たら、医療機関を受診するよう促している。


http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57036

<沖縄タイムス 8月11日(木)12時50分配信>

マダニ(国立感染症研究所提供)

マダニ(国立感染症研究所提供)


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