気温が上昇すると体温調節機能が低下し、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体のほてり、めまい、けいれん、意識障害などの症状が出てくる熱中症。私たち人だけでなく猫にも熱中症は起こります。
記事によると、熱中症は暑い夏に気を付けなければならないイメージですが、猫の熱中症は5月〜6月頃から起こりうるものなのだそうです。動物病院の来院数をみると、7月・8月をピークに、5月・6月、9月・10月でも熱中症で運び込まれる猫がいるのだとか。
夏前の熱中症は猫が暑さに慣れる前なので油断できず、それに加えて飼い主さんの準備が整っていないことも状況の悪化に繋がっているのです。夏が終わる頃は猫が夏バテで本調子ではない可能性があるのですが、暑さが和らぐため飼い主さんの警戒心が緩んでしまうことに原因があるようです。
猫は肉球からしか汗をかけず、蒸発による体温調整が苦手です。また全身を毛で覆われているので、人にとって暑くないと感じる気温でも猫の体温は上がっている可能性があるのです。猫を熱中症にしないためには、室内温度に注意が必要となります。気温が30度を超えそうな日は、室内温度を28~29度くらいに設定し、飲み水は数か所に用意すると安心です。
また、暑さに負けない体力を維持するために、季節の変わり目や体力が低下している時は消化の良いフードにしたり、毛皮の通気性を良くするためにブラッシングをしてあげるなど、5月から10月までは油断せず、しっかり対策を取ることが大切になるそうです。
猫の飼い主さんが気になるニュースとしてお知らせいたしました。動物病院の待合室や掲示板などでお伝えできると良いかもしれません。
猫の熱中症は短時間で命に関わる状態になることもあります。一方で、飼い主さんが気をつけてあげれば、十分に防ぐことができるものでもあるのです。
https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=34469
<2019/05/21 ねこのきもち WEB MAGAZINE>