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アメリカで42匹の犬猫の外科手術を成功させた獣医師インターンシステム

投稿者:武井 昭紘

日本の獣医業界には、毎年1000人前後の新しい獣医師(新卒獣医師)が誕生する。このうち、小動物臨床に進んだ新社会人は、法的に明確な期間は無いものの、研修期間(アメリカだとインターン)というものを経験することが多い。そして、診療業務に必要な知識および技術を習得することになるのだが、研修中に「外科手術の執刀」というキャリアを積むことは難しいというのが現状であり、海外でも同様である(動物病院の経営陣・病院長の考え方が非常に大きい)。

しかし、どんな業界でも、未来がある若い社会人の潜在的能力を評価して育成することは、ビジネスを成功させる上で重要な「上司の責務」と思われる。そこで、アメリカのイリノイ州バッファローグローブにある動物病院であるVeterinary Speciality Center(VSC)は、シェルターで生活をしている犬猫のための外科手術サービスを安価に提供するために、Shelter Animal Surgical Service (SASS)を2017年2月1日に開始した。同サービスは、VSCの外科医長の監督下で、インターン獣医師が執刀医となるもので、以下に記載する外科手術を延べ42件(犬27件、猫15件)成功させている。

<インターン獣医師が成功させた42件の外科手術例>
1.去勢・不妊手術
2・膀胱切開術
3.外傷部位の切断術
4.脾臓摘出術
5.腫瘍摘出術
6.乳腺摘出術
7.耳血腫の治療
8.胃壁固定術
9.チェリーアイの整復術
10.眼摘出術
11.乳歯抜歯

上記のことから、「新人には出来ないことが多い」という消極的な概念を前提とするのではなく、「機会を与えれば何でも出来る」という前向きな気持ちで、新卒獣医師の可能性を信じることが、若い獣医師のスピード感がある成長と同時に、動物病院の目覚ましい発展を起こす起爆剤になるのではないだろうか。

他人(新卒者)を信じて業務を任せる環境を整備できれば、早い段階で、会社や店舗に大きな経済的効果(新たな戦力)が獲得できるかも知れません。

他人(新卒者)を信じて業務を任せる環境を整備できれば、早い段階で、会社や店舗に大きな経済的効果(新たな戦力)が獲得できるかも知れません。


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