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麻酔がかかった犬のSpO2をウェアラブルデバイスで測定した研究

投稿者:武井 昭紘

パルスオキシメトリーで測定される動脈血酸素飽和度(arterial hemoglobin oxygen saturation、SpO2)は、麻酔がかかった動物のモニタリングに利用されている。その理由は低酸素状態に警戒し、適切な麻酔管理をするためである。一方、話は変わるが、日常生活を送る、あるいは、運動をするヒトの動脈血酸素飽和度を測定する便利な機器が現代社会には流通している。ウェアラブルデバイスだ。果たして、あの機器はパルスオキシメトリーの代わりになるだろうか。仮に、なるとすれば、その精度とは如何ほどであろうか。

冒頭のような背景の中、トルコの大学らは、去勢手術のために麻酔がかけられた犬のSpO2をパルスオキシメトリーとウェアラブルデバイスで測定する研究を行った。なお、同研究で採用されたデバイスはGarmin Fenix 5X plus(GF5Xp)である。また、①パルスオキシメトリーは舌に、②GF5Xpは脛骨の外側に装着されている。すると、①に比べて②の測定値は過大評価がされるものの、その差は0.3%であることが判明したという。

上記のことから、②は①の代わりになり得ることが窺える。よって、今後、大規模な臨床研究が進み、麻酔中のみならず覚醒状態の動物や災害現場での適応も視野に、その有用性が検証されていくことを期待している。

研究に参加した犬は、デクスメデトミジン、プロポフォール、セボフルランで麻酔が掛けられております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39624191/


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