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犬猫の乳腺腫瘍に対するFNAと針生検の診断精度を算出した研究

投稿者:武井 昭紘

①FNAか、②生検か。また、針の太さはどうすれば良いか。腫瘍の診断では、常に気になる点である。もちろん、理論的には、ターゲットととしている組織の一部を採材する①よりも組織の構造を保った状態で採材する②の方が精度が高いと言えるだろう。では実際のところ、両者の精度にどれ程の差があるのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、タイの大学らは、犬猫の乳腺腫瘍140件以上に対する①および②の診断精度を算出する研究を行った。なお、同研究では、確定診断を下すためのサンプルを外科的に切除した腫瘍組織とし、①②の結果と比較している。また、②の針のサイズは③18Gと④16Gの2種類を採用している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆犬猫の乳腺腫瘍に対する①②の診断精度◆
・①の精度は46.7%~50.9%であった
・③の精度は63.3%であった
・④の精度は73.6%であった

 

上記のことから、④が最も高い精度を誇っていることが窺える。一方で、何の手法も100%の精度ではないことも分かる。つまり、①は精度が最も低いからといって完全に切り捨てる必要は無いと思われるのだ。よって、それぞれの精度、費用、出血や麻酔リスク、オーナーの希望を考慮して、①③④の選択を進めて頂けると有り難い。

犬の乳腺腫瘍は83件、猫は64件で構成されております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39234805/


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