イタリアの大学の研究によると、超小型犬であるチワワのVHSは過去に報告された参照値よりも大きく、VLASは小さいとのことである。つまり、心臓のサイズを評価するVHSも、VLASも犬全体で参照値を設定することは難しく、品種によってバラツキがあると言えるのだ。
冒頭のような背景の中、アメリカの大学および動物病院らは、小型犬に属する4品種、具体的には①ヨークシャーテリア、②ポメラニアン、③パグ、④ボストンテリアを対象にして、彼らのVHSとVLASを比較する研究を行った。なお、同研究では、過去3ヶ月間(2023年1月〜3月)に実施されたX線検査であり、且つ、IDEXX社の遠隔医療コンサルタントに記録が残る画像データが採用されている。すると、1400匹以上のデータが集積され、以下に示す事項が明らかになったという。
◆小型犬4品種におけるVHSとVLASの比較◆
・483匹の①が参加した
・380匹の②が参加した
・391匹の③が参加した
・196匹の④が参加した
・①のVHSとVLASの参照値は9.0〜11.4、VLASは1.7〜2.4であった
・②では9.5〜12.0、1.7〜2.6であった
・③では9.7〜12.0、1.7〜2.7であった
・④では9.7〜13.0、1.6〜2.7であった
上記のことから、品種によってVHSとVLASの参照値は異なることが窺える。よって、今後、品種別に参照値を設定する研究が多く行われ、それらを体系化し、自動でVHSとVLASを評価するアプリケーションが開発されることを期待している。

分析するデータ(1400匹強)を抽出するにあたり、4800匹以上のX線画像が検索されたとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39746306/


