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喘息と診断された猫に対する気道のプロバイオティクスの効果を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

ミズーリ大学の研究によると、喘息を発症した猫の気道内の微生物叢は臨床上健康な猫のそれと異なるという。つまり、当該疾患の治療にプロ・プレバイオティクスが利用できる可能性があるのだ。では実際のところ、その効果とは如何ほどなのか。そして、気道内の微生物叢を変える手段とは何であろうか。

冒頭のような背景の中、アメリカの大学および動物病院らは喘息と診断された猫13匹を対象にして、プロバイオティクスの効果を検証する研究を行った。なお、同研究の対象となった症例にはステロイド剤が投与されている。また、症例は①プラセボ群と②プロバイオティクス群の2つに分かれており、②には経口的にプロバイオティクスが投与されている。すると、消化器(直腸)内の微生物叢に関しては①②の間においても、経時的(治療開始前と投与から2週間後)にも差異が認められたが、血液中、咽頭部、気道内(気管支肺胞洗浄液)の微生物叢には特筆すべき変化が起きなかったとのことである。

上記のことから、プロバイオティクスの経口投与では気道内の微生物叢に働きかけることは出来ないと考えられる。よって、今後、ネブライジングを含めた投与経路の考案がなされ、喘息に対する新たな治療法が確立することを期待している。

同研究ではサイトカインやバイオマーカーも測定されておりますが、特筆すべきことは無かったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38776961/


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