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新型コロナウイルスの感染と犬猫の死との関連を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

2019年の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるパンデミック以降、ヒトのみならず犬や猫のSARS-CoV-2感染例が多く報告されている。そして、ウイルスとの因果関係は不明だが、その症例の一部は、感染発覚後に亡くなっているのである。では果たして、彼らの死因はCOVID-19なのだろうか。あるいは、他に原因があったのだろうか。仮に、それを明確にすることが叶うのであれば、ヒトおよび犬猫の感染症学が進化を遂げるものと思われる。

冒頭のような背景の中、アメリカの大学および自治体らは、2020年3月〜2021年1月の間においてSARS-CoV-2陽性となり、且つ、死亡(安楽死を含む)した犬猫10匹を対象にして、彼らの診療記録を、COVID-19が死因だと判断するためのアルゴリズムを用いて解析する研究を行った。すると、8件は偶発的にSARS-CoV-2が発見された症例、1件は感染に伴う重度の臨床症状から安楽死となった症例、残りの1件はCOVID-19が死因と思われる症例に分けられることが判明したという。

上記のことから、後者2例は、SARS-CoV-2が感染したことが死亡に繋がっていると考えられる。よって、今後、本研究で用いたアルゴリズムの有用性が世界的に検証され、犬猫の死とCOVID-19との関係性を明らかにする手法が確立されていくことに期待している。

3600匹以上が指定の期間(2020年3月〜2021年1月)でウイルス検査を受け、94匹が陽性だったとのことです(このうちの10匹が死亡)。

 

参考ページ:

https://avmajournals.avma.org/doi/10.2460/javma.259.9.1032


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