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王立獣医科大学が公開した猫の汎血球減少症に関するアップデート情報

投稿者:武井 昭紘

最近になって、白血球・血小板・赤血球の数が低下する汎血球減少症を発症する猫が急増している。その増加ペースは何と、過去の発生頻度の120倍以上だ。年に1件報告されていた当該疾患が、今となっては4週間で10件にまで達し、分かっているだけでも総計で40~50件に昇るという。しかも、ハッキリとした原因は不明である(市販のキャットフードが疑われている)。故に、王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)は、動物医療に従事する獣医師を対象にして、調査に乗り出した。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

 

◆猫が発症する謎の汎血球減少症に関する情報◆
・①390匹以上の症例が報告された
・①の死亡率は67%であった
・そのうち②130匹以上が汎血球減少症と思われる
・②の80%でフードに関する情報が得られた
・発症と食餌に深い関係性があると判断される
・罹患猫は初診時の約2日前頃から非特異的症状を呈する
・その主な症状とは無気力、食欲不振、出血・紫斑である

 

これを受け、RVCは下記のリンクを通して、オーナーが愛猫の異変に気がつくポイント、獣医師が汎血球減少症と診断を下す指標、そして治療方法(主に対症療法について)を纏めて公開している。果たして、当該疾患の原因とは。また、そこから導き出される根治的な治療法や予防法とは。今後、更なる調査の進展を期待している。

同大学は、無症候性の症例の存在を、且つ、同じ家庭が飼われている複数の猫が発症することを考慮して、罹患個体の同居猫についてもCBCを実施することを推奨しています。

 

参考ページ:

https://www.rvc.ac.uk/news-and-events/rvc-news/feline-pancytopenia-update


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