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猫白血病ウイルスに感染した保護猫に里親が決まる可能性について調べた研究

投稿者:武井 昭紘

至って健康な子もいるだろうが、シェルターに保護された猫は、何らかの病気を抱えていることがある。そして、それが、里親が決まらない原因となってしまうことがあるのだ。では果たして、どれ程「決まらない」のか。殺処分ゼロを目指す上で、この厳しい現実を詳らかにすることは、大変に重要なことだと思われる。

 

そのような背景の中、フロリダの大学は、猫で一般的な病気であるウイルス性疾患のうち、ネコ白血病ウイルス(feline leukemia virus、FeLV)感染症に着目して、罹患猫に里親が決まる可能性を評価する研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったとのことである。

◆FeLV陽性の猫に里親が決まる可能性◆
・テキサス州のシェルターの活動を約2年間追跡した
・650匹以上の猫がFeLV陽性であった
・約80%の猫に里親が見付かった
・残りの猫の多くはシェルターに居る間に死亡した(安楽死を含む)

 

上記のことから、調査対象となったシェルターでは、FeLVに感染している猫の大部分に里親が決まっていることが分かる。つまり、感染の事実は、「その可能性」を妨げないと言えるだろう。では、日本における可能性は、どうであろうか。アメリカと同様か、あるいは、低いか高いか。今後、本国でも同様の調査が実施され、その結果に応じた対策が講じられ、FeLV陽性の保護猫が幸せになる道が明るく照らされることを期待している。

FeLV陽性猫の約16%に上部気道感染症が発生したようですが、陰性の猫の有病率と差異は無いとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32338565/


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