イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)によると、猫には、犬の短頭種に相当する品種が存在しているとされている。そして、英国内の獣医師の実に9割が、「短頭」に起因した疾患を発症した猫を診察したことがあるとのこと。つまり、犬と同じく猫にも、短頭種気道症候群(brachycephalic obstructive airway syndrome、BOAS)が起きるということだ。しかし、犬とは異なり、上気道の閉塞や鼻翼による鼻孔狭窄は、猫に通常見られないとされている。果たして、猫のBOASとは、一体どのような病態なのか。その一端に触れた研究を紹介したい。なお、発表を行ったアメリカの大学らによると、詳細は以下の通りである。
◆猫のBOASとそれを治療する外科手術◆
・鼻孔狭窄を認める猫5例に外科手術を適応した
・外科手術とは、鼻孔周囲の皮膚によって形成された「ひだ」を切除することである
・術後経過は、オーナーとの電話連絡で確認した
・全ての猫で鼻孔狭窄が解消され、呼吸トラブルがみられなくなった
上記のことから、猫のBOASの一因は、皮膚の「ひだ」による鼻孔狭窄だと考えられる。よって、今後、本研究で用いた術式の治療成績(有用性)を検証する研究が進められるとともに、猫のBOASにおける「ひだ」による鼻孔狭窄の有病率が調べられていくことを期待している。

詳しい術式につきましては、文献をご参照下さい。
参考ページ:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32175790


