本日9月28日は、光学異性体を発見したフランスの化学者パスツールの命日である。
彼は、細菌学者・微生物学者としても有名で、低温殺菌法(pasteurization)を考案したことは、医学および獣医学を志した者であれば知らないヒトは居ない人物と言って過言ではないだろう。
しかし、パスツールの偉業は前述の事項に留まらない。
初の狂犬病ワクチンを開発するという功績をも残しているのだ。
このことから、9月28日は、狂犬病を撲滅するための記念日として、World Rabies Day(世界狂犬病の日、WRD)に指定されており、世界保健機構(WHO、2030年までの撲滅プログラムもご参照下さい)、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)、世界各地の自治体や獣医師会など様々な組織・団体が、記念日の名称とともに、狂犬病に対する防疫対策の重要性を啓蒙している。
上記のことともに、世界で年間5万人の死者を出し、隣国の中国および台湾(沖縄県の与那国島から肉眼で見える)でも狂犬病が発生していることを考えると、World Rabies Dayは、日本とってこそ特別な意味を持つ日であると思われる。
よって、特に、獣医科大学の学生、新人獣医師は、この日または本稿を契機に、改めて狂犬病について学び直して頂けると幸いである。

東京オリンピックが近付くにつれて国際化(物流・ヒトの移動)が加速するであろう日本だからこそ、自治体や獣医師協会が協力して、世界狂犬病の日を啓蒙していくことが、今後重要ではないかと思います。
参考ページ:
http://www.who.int/rabies/WRD_landing_page/en/