動物病院によって、診療スタイル(診療方針、診療の流れ、動物の扱いなど)は全く違う。この診療スタイルには、動物病院の経営陣や獣医師(病院長)の考え方が大きく反映されている。しかし、動物病院に来院するペットにとってみれば、診療スタイルは理解できないものである。
ペットにから見れば、ストレスを感じない動物病院こそが、診療を受けやすい環境と言える。そこで、フロリダ州の動物行動学スペシャリストであるRadosta獣医師が、「ペットにとっての」理想的な診療スタイルおよび望ましくない診療スタイルを提唱している。
まず、診察をする上で、ペットをオーナーから預かって診療を進めるスタイルは好ましくないと主張している。ペットがペットオーナーから離れて、見慣れない部屋やヒト(動物病院スタッフ)が居る環境に置かれると、3Fの反応が見られてしまう。3Fとは、fight(攻撃的)、flight(逃走)、freeze(緊張・硬直)であり、診療する際の支障となってしまう。
そのため、ペットの診療においては、ペットにオーナーが触れていてもらう状況を作ることが望ましいとしている。Radosta獣医師は、「ペットオーナーの自発的な行動を待つのではなく、獣医師からオーナーにペットを触ることをタスクとして指示をすることが重要である」と述べている。
また、ペットの3Fの反応は、恐怖を感じていることから起きるものであるので、恐怖に対して獣医師がどう対処するべきかについて、Radosta獣医師はこちらのサイトを用意している(更なるアドバイスが試聴できる)。
上記のように、動物もヒトと同様に「恐怖」を感じる。獣医師および動物看護師は、資格を取得する前に「動物の恐怖を感じる瞬間」について学ぶことが重要であると思われる。その知識を基に、診療にあたれば、獣医師にとっても、ペットオーナーにとっても、ペットにとってもストレスの少ない動物病院の診療スタイルが実現できると考えられる。

ペットにとってストレスが無く快適な環境は、獣医師も働きやすい環境になると期待ができる。
参考ページ:
http://veterinarymedicine.dvm360.com/what-taking-them-back-means-your-patients


