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VOHCが提唱する犬猫の口腔ケアにおける対策の指標

投稿者:武井 昭紘

一般臨床において、犬猫の歯周病は非常に多く遭遇する疾患である。また、動物病院に来院する39000頭の犬、14000頭の猫の大規模調査では、年齢に関係なく歯周病を抱えることが明らかになっている。そのため、飼い主さんから獣医師への質問として以下のことを聞かれることが頻繁である。

「おススメの口腔ケア商品は何ですか?」

ヒトの口腔ケアで言えば、アメリカ歯科医師会(American Dental Association)が推奨する商品を使用することが非常に有用とされている。そこで、VOHC(Veterinary Oral Health Council)は、獣医業界においてアメリカ歯科医師会と同様の存在となろうとしている。

VOHCは1997年に設立され、今日まで20年近く、ペットの口腔ケア商品の評価を行ってきた。さらに、アメリカ歯科医師会と同様に認定シールを発行し、各製品の効果を保証している。シールを発行するための認定試験の概要は、商品を4週間使用した群とコントロール群を獣医師および動物看護師に比較してもらい、歯石や歯垢の付着を予防できているかを判断するものである。歯石および歯垢の予防効果は数値化され、コントロール群よりも最低15%の減少を認めることが重要となっている。

それによって、認定された商品はVOHCのホームページに一覧となって掲載されている。この一覧には、日本でも流通しているヒルズのt/dやグリニーズなどの製品が含まれている。

VOHCは、上記の製品を用いた口腔ケアについて詳細なプロトコールを示している。飼い主さんからの質問に具体案を出すために、こちらを参照して頂きたい。

ヒトにおいても、犬猫においても、歯周病は身近な疾患である。しかし、VOHCなどの指標を基に適切に管理すれば、コントロールできる病気でもある。獣医師自身の歯周病に対する深い理解と飼い主さんへの啓蒙が、犬猫の「口腔の健康を守る」ことになると考えられる。

それぞれの愛犬・愛猫に合った口腔ケアを行うと、いつまでも美味しい食事が食べられるかも知れない。

それぞれの愛犬・愛猫に合った口腔ケアを行うと、いつまでも美味しいフードが食べられるかも知れない。

 

参考ページ:

http://www.veterinarypracticenews.com/vohc-on-oral-health-pet-products/


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