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ある保険会社が有する猫の病気に関するデータを機械学習に利用した研究

投稿者:武井 昭紘

ペットの保険を扱う会社には日々、保険金の請求のために診療明細や診療記録が送られてくる。つまり、ペットのケガや病気に関するデータが大量に集積されるのだ。ならば、これを活かさない手はない。果たして、ペットはどのようなケガ・病気になりやすいのか。また、その事実から未来を予測することはできないだろうか。

 

冒頭のような背景の中、カナダの大学らは、Agria Pet Insuranceというペット保険会社が有する55万匹の猫のデータを解析する研究を行った。なお、同研究では、品種を意識して歯周病と皮膚の腫瘍に関する発生予測をAIの機械学習によって計算している。すると、以下に示す事項が明らかなったという。

◆猫の品種と歯周病・皮膚腫瘍の発生◆
・将来的に歯周病を抱えると予測される品種はメインクーン、シャム、バーミーズであった
・一方で歯周病になりにくいと予測されるのは純血種ではない猫であった
・将来的に皮膚に腫瘍が発生すると予測される品種はノルウェージャンフォレストキャット、デボンレックス、スフィンクス、メインクーンであった
・一方で皮膚に腫瘍が発生しにくい品種はバーマンと純血種ではない猫であった
・予測の精度は81.9〜88.2%と算出された

 

上記のことから、ペット保険会社のデータを用いると猫の病気の発生予測が高い確率でできることが窺える。よって、今後、この予測を基に病気を予防する方法について議論され、猫の予防医学が発展することを期待している。

データは過去6年分(2011年〜2016年)のものです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39919385/


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