『触れるな!近寄るな!』と言わんばかりに、他者の接近を警戒する動物は少なくない。これでは、体温測定はおろか、聴診で心拍数を測ることも難しい。何か良いてはないものだろうか。これだけ文明が発達し、無数のデジタル機器が一般にも流通している現代において、それらを駆使してペットに触れることなく彼らの心拍数を測定する方法を考案することはできないだろうか—–。
冒頭のような背景の中、中国の大学らは、人物が映った画像から体表の血管の脈拍を記録するデジタル機器(①)を利用して犬猫の心拍数を測定し、それを心電図(②)で計測した心拍数と比較する研究を行った。なお、同研究では、犬猫の顔を撮影したビデオを用いて測定を試みている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆①で測定する犬猫の心拍数◆
・自然光の下で①を用いて測定する犬の心拍数と②の数値との誤差は2.94回/分であった
・自然光の下で①を用いて測定する猫の心拍数と②の数値との誤差は3.33回/分
・人工の光の下で①を用いて測定する犬の心拍数と②の数値との誤差は2.94回/分であった
・人工の光の下で①を用いて測定する犬の心拍数と②の数値との誤差は2.33回/分であった
上記のことから、①と②の心拍数は近似していることが窺える。つまり、①の精度は高いと考えられる。よって、今後、ペットに過度のストレスを与えることなく心拍数を測定する方法として、動物用で、且つ、安価な①が普及することを期待している。

顔以外の体の一部を撮影した画像からも心拍数が測定できるようになると、かなり利便性が向上すると思います。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39687850/


