①糖尿病の猫と、②そうではない猫。③糖尿病が良好にコントロールされている猫と、④苦慮している猫。彼らには一体、どのような違いがあるのだろうか。そして、その違いは臨床検査で把握できるものなのだうか。これは、猫の糖尿病を深く理解して診療に役立てる上で、大変に重要なことである。
冒頭のような背景の中、ドイツの大学らは、①または②に該当する猫の血液検査所見を解析する研究を行った。なお、同研究では①をフルクトサミン340µmol/L以上の猫と定義し、340~500µmol/Lの個体を③、500µmol/Lを超える個体を④に分けている。また、血液検査所見のデータは国内の検査センターから集積されている。すると、130000件弱のデータが集まり、以下に示す事項が明らかになったという。
◆②③④の血液検査所見◆
・有病率は7.2%(9300件余り)であった
・そのうち約61%が③であった
・①と②の平均年齢は12歳であった
・両群に性差は無かった
・①に比べて②ではGLUとTCHOが有意に高かった
・③に比べて④ではGLU、TRIG、TCHO、ALPが有意に高かった
上記のことから、①と②、③と④の血液検査所見には違いが認められることが窺える。よって、今後、この違いを用いた糖尿病の治療成績を予測する手法が開発され、治療方針の決定に役立てられることを期待している。また、③④の異常所見を正常化する方法に議論され、猫の糖尿病が良好にコントロールできる可能性が向上することを願っている。

①と②、③と④で様々な血液検査項目に相違点が認められております(リンク先をご参照下さい)。その中で、本研究では前述した項目が最も重要であると判断されました。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39286966/


