①植物ベースのドッグフードを愛犬に給餌しているオーナーにアンケートを依頼した研究によると、①は②肉類ベースのドッグフードを給餌されている犬よりも寿命が長く、②と比べて遜色が無い健康状態を保つという。そこで、疑問が浮かぶ。オーナーの印象としては、①と②の健康状態は同程度である。ならば、①の健康状態を獣医学的に分析した場合、結果はどうなるのだろうか。
冒頭のような背景の中、アメリカの大学らは、エンドウ豆をタンパク質源としたビーガン用ドッグフード(市販)を12ヶ月に渡って与えられた成犬の臨床検査を実施する研究を行った。なお、彼らはビーガン用ドッグフードを給餌される前の時点で臨床上健康であったという。また、同研究における臨床検査にはCBC、血液生化学検査、心機能を評価するバイオマーカー、血漿中に含まれるアミノ酸濃度、血清中に含まれるビタミンD濃度が含まれている(給餌開始前、6ヶ月後、12ヶ月後に実施)。すると、15匹のデータが集積され、②と比べて劣ることのない結果が得られた(健康な状態が維持された)とのことである。加えて、ビーガン用ドッグフードを与えられた犬の中には、過体重または肥満と判定されるBCSが改善したり、不足していたビタミンD濃度が正常化したり、心機能が改善した個体が居たという。
上記のことから、①を犬に給餌しても健康状態は保たれると言える。いや、②よりも①を与えた方がより健康的になると言っても過言ではない。肉食動物である犬に①を与えることに対して否定的な意見が多い現代において、本研究の結果はどうのように捉えられるだろうか。果たして、犬が健康に生活するための理想的なフードとは何か。今後、議論が深まることを期待している。

ビーガン用ドッグフードを与えられた犬の中には、L-タウリンとL-カルニチンが増加した個体も居るとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38625934/


