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ステロイドを投与された猫の副腎サイズを超音波検査で観察した研究

投稿者:武井 昭紘

ステロイドを投与された犬は、医原性に副腎が委縮し、そのサイズが減少することが知られている。しかし一方で、猫でも同様の現象が起きるかについては不明な点が多い。果たして、猫にも医原性の副腎萎縮は起きるのだろうか。

冒頭のような背景の中、カナダのモントリオール大学は、腹部超音波検査を受けた猫300匹以上を対象にして、彼らの診療記録を①ステロイド投与群と②非投与群に分けて解析する研究を行った。なお、同研究ではサブグループも設定されており、ステロイドの用量で低用量、抗炎症量、免疫抑制量、投与期間で1ヶ月以下、1ヶ月以上に振り分けられている。すると、両群で副腎のサイズに差異は認められなかった一方で、ステロイドを1ヶ月以上に渡って投与された症例に限り、副腎の幅が21.4%減少することが判明したという(平均して0.8mmの減少)

上記のことから、ステロイドの長期投与をしている猫では副腎萎縮が発生することが窺える。よって、該当する症例を抱える獣医師は、彼らの健康状態を定期的にチェックすることが望ましいと思われる。

大学は、副腎サイズの減少が平均0.8mmと軽微なため、超音波検査でその変化を捉えることは難しいと述べています。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37529393/


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