ヒトと同様であるが、犬にも①長生きをする個体と②平均的な寿命を全うする個体が存在している。では、両者の間にある違いとは何であろうか。1年に、ヒトの年齢に換算して7つ歳を取る。これほどまでに加齢(老化)するスピードが早いと言われる犬の寿命に潜む謎を解明することは、犬が健康でいる秘訣のみならず、ヒトの「それ」をも明らかにするキッカケになるかも知れない。
冒頭のような背景の中、ニューヨークに程近いニュージャージー州に位置するプリンストン大学は、Dog Aging Projectの一環として、犬のDNAを解析する研究をスタートした。なお、同研究では、プロジェクトに参加している犬32000匹以上を対象にして、最も寿命が長い300匹のデータを集積することを目標にしている。
『10000匹の犬の遺伝子配列を決定している。』と、大学は述べる。
果たして、①と②のDNAにどのような違いがあるのだろうか。そして、その違いが、それほどまでに寿命を左右しているのか。つまり、寿命というものの大部分は、持っている遺伝子によって決まってしまうのか。今後、本研究が一定の成果を上げ、犬が「健康的に」長生きするヒントが見付かることを期待している。
参考ページ:
https://www.princeton.edu/news/2022/02/02/what-your-dogs-lifespan-you-might-be-surprised