中国武漢のウイルス研究所と華中農業大学の研究者が、新しい狂犬病ワクチンを開発したことが分かった。
記事によると、狂犬病のワクチンは中国科学院武漢ウイルス研究所と華中農業大学の研究者が共同開発したもので、狂犬病ウイルスの遺伝子組み換えワクチン候補株が概念実証を終え、優れた安全性と免疫原性を備えていることが証明されたそうだ。
研究は同研究所生物安全大科学研究センターの張波(Zhang Bo)氏と華中農業大学の趙凌(Zhao Ling)氏の両研究グループが共同で実施。狂犬病ウイルスのエンベロープGタンパク質を用いてベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)構造タンパク質遺伝子に置き換え、VEEV-RABV-G組み換えウイルスを作製。
このワクチン候補を動物実験した結果、VEEV-RABV-G組み換えウイルスが優れた安全性と免疫原性を備え、低用量、単回接種でマウスに高い防御効果をもたらし、狂犬病ウイルスの新たな弱毒生ワクチンとして使用できることが明らかになったという。
研究成果はこのほど、国際的学術誌「生物医学(Hans Journal of Biomedicine)」の電子版に掲載された。
https://www.afpbb.com/articles/-/3290703