人員確保(リクルート)の難しさ
被雇用者の定着率
被雇用者の仕事に対するモチベーション
被雇用者の健康と福祉
これらの事項は、おららく、動物病院を含む多く企業で悩ましいが克服するべき、または、維持し続けるべき永遠の課題なのではないだろうか。だからこそ、管理職・経営陣は、それぞれの課題に対する解決策を常に追い求めることが宿命づけられているかのように、筆者は感じているのだ。
『果たして、有効な策とは、一体どんなものなのか?』
ここに、一つの回答を示した研究が、70万件を超えるペット保険の契約を抱えるNationwideとペット効果を提唱したHuman Animal Bond Research Institute(HABRI)より発表された。
なお、それによると、従業員100名以上の企業にフルタイム勤務する社員2000名を対象にして、自社の「ペットフレンドリー」のレベル、つまり、ペットに優しい対応をする姿勢の有無と個々人の会社への向き合い方についてアンケートを依頼したところ、以下のような結果が得られたとのことである。
◆ペットフレンドリーな会社と社員の関係性(ペットフレンドリーではない会社と比較)◆
①業務に参加しているという意識が高まる(1.4倍)
②仕事に対する「やりがい」が強くなる(1.8倍)
③自分が働く職場への就職を他人に薦めやすくなる(1.7倍)
④1年間以上同じ職場で働く意思が強くなる(1.2倍)
⑤給与への満足度が上がる(1.6倍)
⑥福利厚生への満足感が強くなる(1.5~1.7倍)
⑦同僚との関係性が向上する(2.7倍)
⑧欠勤日数が減少する(1.1倍)
上記の結果をみると、冒頭に記した「永遠の課題」は、ペットに優しい企業風土を作るだけで解決へと近づくように思われる。よって、就職希望者が見つからず、離職者が多く、スタッフのモチベーションが上がらず、体調不良にスタッフが目立つ職場の責任者は、ペットフレンドリーな姿勢というものを学んでみることが望ましいと考えられる。
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