日本各地で相次ぐクマによる被害。 遠くヨーロッパでも近年、被害が増えていて各国は対策に追われているようだ。
<ルーマニア…ハイカー死亡 駆除数が倍増の法案可決>
ロシアを除くヨーロッパで最大のヒグマの生息地です。 カルパチア山脈を中心に推定で最大8000頭が生息しているとみられています。 去年6月、カルパチア山脈のハイキングコースで10代のハイカーがクマに襲われ死亡する事案が発生。 ルーマニア議会は翌月、クマの生息数管理と人的被害防止のため、年間の駆除数を前年の220頭の2倍以上となる481頭に引き上げる法案を可決しました。
<スロバキア…人の襲撃が約3倍に 保護団体は「予防策優先」主張>
推定で1300頭が生息しているとみられています。 フィコ内閣は今年4月、中部で男性(59)がクマに襲われ死亡した事案を受け、去年の144頭の2倍以上となる350頭の駆除を承認しました。 クマが人を襲う事案が相次いでいて、2020年はおよそ650件でしたが去年は1900件に上りました。 フィコ首相は「人々が森に行くのを恐れクマの餌食になるような国では生きられない」と述べる一方、保護団体などは予防策を優先すべきだと主張しています。
<イタリア…絶滅回避で隣国から導入 殺処分停止のクマがまた人を襲撃>
中部アペニン山脈を中心に希少なマルシカヒグマが60頭ほど生息しています。 北部トレンティーノ・アルト・アディジェ州では、クマの絶滅を回避するため、東欧から再導入が行われ個体数が増加。現在、100頭ほどが生息しているとみられています。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州では近年、人的被害や農作物の被害も発生していて行政による殺処分などが行われる一方、動物保護団体は「野生動物は国家の財産で、保護されるべき」などとして反対の声を上げています。 2020年にハイキング中の親子がクマに襲われ大けがをし、知事がこのクマの殺処分命令を出しましたが、保護団体の異議申し立てにより取り止めとなりました。 その後、2023年4月に同じクマがジョギング中の男性を襲い死亡する事案が発生。このクマは、ドイツの保護施設に移送される措置がとられました。
<スウェーデン…持続可能な狩猟数を模索 隣国の生態系に影響も>
狩猟のため1920年代に絶滅寸前になりましたが、管理下に置かれ2008年には、およそ3300頭に回復。現在は、2400頭ほどが生息しているとみられます。 許可制で狩猟が行われていて、今年は8月21日から10月15日までの期間中に計465頭の狩猟が認められました。各地域で狩猟できる上限などが厳しく管理されていますが、保護団体や研究者らは、許可数が生息数の20%に相当し持続可能ではないと警告、国境を接する隣国ノルウェーの生態系にも影響を与えると指摘しています。
日本でもクマによる被害が深刻化している。今後の対策について、各国の取り組みを参考にしながら注視していく必要がある。
日本各地で相次ぐクマによる被害。 遠くヨーロッパでも近年、被害が増えていて各国は対策に追われています。
https://times.abema.tv/articles/-/10206560
<2025/10/31 ABEMA TIMES>
日本だけではない 欧州でもクマ被害相次ぐ(写真と記事は関係ありません)



