症状が顕著になる前に腫瘍性疾患を早期発見することは、後に続くであろう、治療に伴う身体・精神・経済的負担を軽減する上で、非常に重要と言える。しかし、小動物臨床では、「無麻酔」でCT・MRI検査を適用することが難しく、健康診断のメニューに両検査を組み込むことは現実的ではない。故に、一般の動物病院で導入しやすい臨床検査(血液、便、尿など)を用いて、癌検診を進めることが理想である。
そこで、ジョージア大学は、下部尿路系に発生する腫瘍を抱えた症例を除いた担癌犬の尿サンプルにおけるタンパク質の検出について研究を行って、供試犬60匹の約半数の尿にタンパク質が含まれていることを明らかにした。なお、同大学によると、いずれの個体も高窒素血症を呈していなかったとのことである。
今後、腫瘍の種類や重症度に応じて、検出される尿中タンパク質の成分比率をデータ化し、体系化されていくようになれば、獣医療の癌検診は目覚ましい進歩を遂げるかも知れない。

担癌犬の尿性状解析が進んで、尿サンプルによる癌検診キットが開発されることを期待しております。
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