犬が妊娠した時に注意を払うポイントは多岐に渡り、例えば、感染症に伴う流産や母体内での胎仔死などが挙げられる。しかし、ヒトとは異なり、妊娠期間が順調に経過しているかをチェックする手法は充分に検証されているとは言えず、獣医師個人の経験・知識に依存する傾向が強い。
そこで、アルゼンチンのラ・プラタ国立大学および研究所は、小型犬の子宮動脈の流速を超音波検査にて数値化し、妊娠中のモニタリング項目を開発する研究を行なった。なお、同研究では、臨床上健康な雌犬における妊娠30日目から分娩までの子宮動脈に着目して、インデックス(公式は文献をご覧下さい)を算出した後、参照値が設定されている。
上記のことより、今回紹介したインデックスの再現性が証明された後に、妊娠後期(妊娠50日前後)に流産を起こすブルセラ症などの周産期疾患を疑えるような「子宮動脈流速検査法」として確立すれば、これから生まれてくる命と母体を数多く救える未来が訪れるかも知れない。

一般の動物病院にある機器で、妊娠期間の細やかで定期的なモリタリングが可能となれば、ペットオーナーが抱く不安も軽減させらるのではないでしょうか。
参考ページ:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29602135


