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犬のエキノコックス症に対してヒトの免疫血清学的検査法を適応した研究

投稿者:武井 昭紘

ヒトのエキノコックス症は、潜伏期間が10年以内とされており、感染してから発症までの年月が非常に長くなることがある。さらに、肝臓や脳に虫体が寄生するため、患者の苦しみは大きなものとなる。そのため、ヒトの感染源(キツネ、イヌなど)への接触を回避することが重要であり、家庭犬におけるエキノコックス症の診断法を確立することが、ヒト・小動物の臨床現場、双方にとって、安定した予防医療の実現に繋がると考えられる。

そこで、スイスのベルン大学が中心となり、犬のエキノコックス症を診断する血清学的検査法について、研究が行われた。同研究では、人医療で開発されたウェスタンブロット法を用いて、感染犬およびネガティブコントロールの血液サンプルから、RecEm95というエキノコックス抗原を検出する検証が実施された。すると、前述の手法は、感度100%、特異度100%であることが明らかになった。

上記のことから、ウェスタンブロット法は、獣医療での既存の診断法(糞便検査)とは異なるアプローチから、犬のエキノコックス症を確定診断できる技術として期待できると思われる。

今回の研究を基にして、ELISA法が開発されることになれば、エキノコックス症に対する院内検査キットの製品化へと繋がるかも知れません。

今回の研究を基にして、ELISA法が開発されることになれば、エキノコックス症に対する院内検査キットの製品化へと繋がるかも知れません。

 

参考ページ:

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/28915832/?i=8&from=dog


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