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30kgを超えるワーキングドッグの関節痛を改善させたメソセラピー

投稿者:武井 昭紘

メソセラピーは、美容外科において「痩せる」ための手法として用いられている技術であるが、本来は、ヒトの関節痛を改善する目的で開発された経緯がある。そのため、メソセラピーには、真偽は検証する必要があるが、犬の関節痛を軽減させる可能性が秘られていると考える(想定する)ことができる。

そこで、ポルトガル共和国国家警備隊は、麻薬探知を仕事としているラブラドール・レトリーバーの関節痛にメソセラピーを適応する試みを行った。今回の発表によると、業務に伴う右前足の疼痛を訴えるようになったラブラドール(9歳、33.4kg、オス)が対象になったとのことである。なお、X線検査では、右肘に重度の慢性関節炎が認められている。また、メソセラピーとして、患部の関節内に鎮痛薬(リドカイン、チオコルシコシド、ピロキシカム)が注入され、罹患犬は3日間の安静となった(その後、通常勤務に復帰)。すると、治療開始から3ヶ月後まで、疼痛スコアは継続的に減少することが確認されるとともに、6ヶ月後の最終フォローアップまで、副作用は認められなかったとのことである。

上記のことから、犬の関節疾患において、大型の個体では費用が高騰しやすい薬物療法や外科手術が適応できない、または、オーナーが希望しない症例では、メソセラピーを検討することが「犬を慢性痛から解放する」選択肢の一つとなるかも知れない。

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ペットオーナーの経済的事情は様々であることから、関節の痛みをコントロール手技として、外科手術以外に提案できる治療法が、一つでも多く増えていくことを願っております。

 

参考ページ:

http://www.companimalmed.com/article/S1938-9736(17)30030-2/fulltext


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