ヒトと比較すると、犬や猫などの動物では、日常生活で摂取している食べ物が皮膚や消化器のトラブルに繋がりやすい傾向があり、食べ物が体質(個体が持つ免疫機能または消化機能)に合っていないと、皮膚炎、嘔吐、下痢などを発症する。上記のような現象の要因は、各症例により様々であるが、「動物性成分」を一例として挙げることができる。この場合には、植物性成分を主体とした療法食を採用することもあるが、動物性成分を「完全排除」した製品は少ない。
そこで、アメリカのロイヤルカナン社は、野菜成分のみで構成された療法食である「ベジタリアン」をリリースしている。同商品は、植物成分のみで構成されていることであり、動物成分を一切含んでいないことでが特徴である。
現在、日本のロイヤルカン社には、植物性タンパク質を主体とした犬猫の皮膚・消化器疾患用フードが存在しているが、動物性油脂、魚油など含んでおり、動物性成分を完全に排除した製品は存在しない。今後、日本においても、既存の療法食では食餌療法が奏功しない症例のために、植物(野菜)成分のみで構成されたベジタリアンが流通することに期待したい。

原材料の全てが野菜で構成されているペットフードで皮膚や消化器の症状が改善されるという報告が増えてくれば、日本の獣医療現場でもベジタリアンが活躍する日が来るかも知れません。
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